2006年03月09日15時00分掲載  無料記事
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イアン・ソープに引退の噂

 【アデレード9日=木村哲郎】水泳界のスーパースターであるイアン・ソープさんは7日、今月15日からメルボルンで開催される第18回「コモンウェルス・ゲームズ」に気管支炎とウイルス感染から欠場すると発表した。「コモンウェルス・ゲームズ」は4年に一度開催される英連邦のオリンピックにあたり、英連邦国家ではオリンピックと同等にあげられるスポーツの祭典だ。同選手の欠場をめぐって、オーストラリア国内からは同選手が引退を考えているのではないかとも憶測されている。 
 
 日本でも有名なイアン・ソープは、オリンピックで5個の金メダルを獲得しているほか、コモンウェルス・ゲームズでは10個の金メダルを獲得しており、母国オーストラリアでのメルボルン大会での金メダルラッシュが期待されていた。 
 
 しかし7日午後の記者会見でイアン・ソープは「難しい決断であったが、他の決断がなかった」と語った。気管支炎とウイルス感染により、練習をすることも難しかったという。 
 
 イアン・ソープは一昨年のアテネ・オリンピック以来国際大会への参戦がなく、また次回の国際大会は来年の3月にメルボルンで行われる世界水泳大会であるため、20代の半ばに入った同選手が2年半のギャップを乗り越えて復活するよりも、引退を選ぶのではとの声も現実的だと思われ始めている。 


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