2006年04月01日03時05分掲載
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イラクが豪州産小麦の輸入再開へ
【アデレード1日=木村哲郎】全国紙オーストラリアンは3月30日、今月初めに設立されたオーストラリアの合弁企業「ウイート・オーストラリア」からオーストラリア産の小麦50万トンをイラクが輸入する見通しであると報じた。
オーストラリアで小麦の輸出独占権を持っていたオーストラリア小麦会社は、フセイン前政権へのリベート支払い疑惑により今年2月、イラク穀類審議会から取引停止の処分を受けていた。そのため事実上、オーストラリアの独占状態にあったイラクの小麦市場からオーストラリアが追い出される格好となった。
小麦の輸出再開に向けオーストラリア側は、現存する小麦企業が合弁企業ウイート・オーストラリアを設立し、バグダッドでイラク穀類審議会と約3週間にわたり、協議を続けてきた。
イラク穀類審議会の報道担当ハイリル・アシ氏は「我々はオーストラリア産小麦50万トンの輸入に同意し、オーストラリア側がサインをするのを待っている」と語った。
アシ氏によると、価格は1トン=190米ドル(約2万2000円)で合意しているというが、ウイート・オーストラリア側はこれを否定している。
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