2006年04月05日12時32分掲載
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キャンベラで同性婚を容認か?ハワード首相らは反対表明
【アデレード5日=木村哲郎】オーストラリア首都特別区(キャンベラ)のジョン・スタンホープ首席大臣(州の首相に相当)は、オーストラリアの現在の法律では同性愛者同士が結婚をすることができず、「同性愛者差別」につながることから、特別区での同性婚を認める法案を議会に提出する考えを明らかにした。
法案提出についてスタンホープ首席大臣は、「現在の法律では同性愛者が結婚をすることができないため、同性婚などほかの形の恋愛関係を受け入るものだ」と語った。しかし連邦政府のハワード首相とラドック法務大臣は、自身は反同性愛の立場ではないと強調しながらも、“伝統的な観点”から法案提出に反対を表明した。
世界で2番目に同性愛者の人口が多いとされるシドニーのあるオーストラリアでは、同性愛は社会的に認められているものの、それを支援する法務制度は整えられておらず、唯一タスマニア州で同性の恋愛関係を「登録」することができるだけだ。
一方、3日に発表された民放9チャンネルの世論調査では、同性婚への賛成が49%、反対が51%であり、世論は完全に二分されている。
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