2006年05月03日05時17分掲載
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ASEANにタミフルなど備蓄引き渡し式を実施
【クアラルンプール2日=和田等】新型インフルエンザ対策に取り組む東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国を支援するため、新型インフルエンザ発生の際に投入するための備蓄用として50万人分のタミフルおよび70万人分の防護用品(防護マスク、防護手袋、防護ガウン、消毒液、検査キット)の提供を決めた日本政府は2日、インドネシアのジャカルタにおいて藪中三十二外務審議官からオン・ケンヨンASEAN事務総長に対して、これら備蓄を引き渡す式典を実施した。
この支援は昨年12月にクアラルンプールで開催された日本・ASEAN首脳会議で小泉首相が、ASEAN統合支援のため75億円を拠出すること、その拠出金を活用して50万人分のタミフルおよび70万人分の防護用品をASEANに提供することを表明したことに基づき、今年3月下旬に設立された日ASEAN統合基金(JAIF)の最初の事業として実施されるプロジェクト。
このほど、その準備が整い備蓄品の第一次調達分が備蓄地となるシンガポールに装備される運びとなったため、引き渡し式典を実施した。残りの備蓄は今後数カ月かけてそろう予定。
引き渡し式典に引き続いて行なわれたASEAN各加盟国の保健関係者を対象にしたセミナーにおいて、新型インフルエンザの発生を封じ込めるために日本からの備蓄支援をいかに効果的に活用するかについて、世界保健機関・西太平洋地域事務所の専門家が講演を行なった。
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