2006年05月13日13時01分掲載
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無農薬・有機栽培の東ティモール産コーヒーはいかが? スターバックスや日本のNGOが販売
【クアラルンプール13日=和田等】東ティモールのコーヒーが世界的な知名度を高めつつあるのをご存知だろうか。化学肥料や農薬が使用されておらず、無農薬・有機製品となっているためだ。その点に目をつけた米国の大手コーヒー小売業者スターバックスが世界各地で販売に乗り出したほか、日本でもNGOがフェア・トレードで購入し、ほどよく酸味のきいた風味とともに着実に売れているようだ。
東ティモールは5月20日に独立4周年を迎えるが、国民一人あたりの国内総生産が500米ドル(5万円強)以下とアジア最貧国の立場にある。同国はオーストラリアとの間にあるティモール海に埋蔵する石油・ガスから今後20〜30年にわたって多額の収入が得られる見込みだが、それ以外にはさしたる産業がなく、コーヒーの輸出が同国の主要輸出品となっている。
2005年の輸出額810万米ドル(8億9000万円相当)のうちコーヒーが94%を占める。コーヒー農園は推定で4万5000〜4万9000あるとみられ、約100万人人口の5分の1にあたる20万人がコーヒーに依拠して生活しているとされる。
その大手買い付け先がスターバックスなのだが、同国のコーヒーはコロンビア産のコーヒーとブレンドして消費者に供給されているため、東ティモールのコーヒーとは気づかないのが普通だ。
日本では、ピースウィンズ・ジャパンやアジア太平洋資料センター(PARC)といった非政府組織(NGO)がフェア・トレードの精神に基づき、農家との直接取引を通じて日本に輸入、東ティモール・コーヒーを独立ブランドとして販売している。両団体は生産現場での技術指導を通じて質の向上にも力を注いでいる。有機農産品ブームもあり日本で静かなブームを呼び、とくにPARCが販売しているコーヒーは着実に売れているようだ。
東ティモール・コーヒーについては以下のサイトでどうぞ。
■PARC http://www.parc-jp.org/main/a_coffee/timor_coffee_index
■ピースウィンズ・ジャパン http://peace-winds.org/shop/peacecoffee.html#timor
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