2006年05月19日10時36分掲載
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タイ南部の抗争で300人死亡
非同盟運動ニュース・ネットワーク(ベルナマ通信特約)によれば、イスラム教徒が多数を占めるナラティワート、パタニ、ヤラーのタイ南部3県で、今年1月から5月中旬までに分離独立を求める反政府組織などによる襲撃・暴力事件や政府治安部隊との衝突によって300人近くが死亡し、451人が負傷した。オンコーン第4軍管区司令官が17日に明らかにした。(日刊ベリタ)
反政府武装組織が軍の武器庫を襲撃し、大々的な反政府活動を始めた2004年以降、タイ南部でのこれまでの死者数は1200人以上に達している。
オンコーン司令官は、死者数は増えているものの、治安部隊は反政府勢力を好ましく思わない市民からの支持を得つつあると語っている。
当初、騒乱状態を作り出している反政府勢力は主に、1970年代にタイ南部の分離独立を掲げて武装闘争を始めたパタニ統一解放機構の構成員とされていたが、最近の報道では、治安の不安定化にはほかのいくつかの組織が関与しているとも指摘されている。
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