2006年05月25日00時12分掲載  無料記事
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67年以前までの撤退なら停戦延長 パレスチナのハニヤ首相が確認

  【テルアビブ24日=桐島けい】イスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府のイスマイル・ハニヤ首相は22日、自治政府は、もし、イスラエルが1967年の境界線まで撤退するならば、停戦延長に応じる用意があると、イスラエル英字紙ハーレツのインタビューで語った。 
 
  ハニヤ首相はこれまでにも、67年の第3次中東戦争でイスラエルが占領したヨルダン川西岸や東エルサレムからの撤退を条件に「10―15年の休戦に応じることができる」と表明しており、インタビューの内容はこの「条件」をあらためて確認する内容となっている。 
 
  ハニヤ首相は今回のガザ南部で行われたインタビューの中で「もし、イスラエルが1967年の境界線まで撤退するならば、和平が進み、われわれの政府はイスラエルとの長期にわたる停戦を維持する用意がある」と述べた。 
 
  同紙によると、首相は、日常の問題に関してパレスチナ政府閣僚がイスラエル政府の代表者と交渉することをイスラエル政府が認めないことに対して「驚き」の意を表明した。 
 パレスチナ自治政府は、イデオロギーや政治的な問題ではなく、実際的な問題でイスラエルと対話することを認める決定をしてきている。 
 
  ハニヤ首相は、イスラエルの存在を否定したハマス憲章については触れず、「今はハマスは(わきに)置いておこう。私は(ハマス)運動の指導者としてではなく、すべてのパレスチナ人の政府のリーダーとして話しているのだ」と語った。 
 
  首相は、彼らの政府が「ハマス政府」とみられていることに遺憾の意を表し、「パレスチナ自治政府」として認識するよう主張したという。 
 
  同紙によると、首相はまた「パレスチナ自治政府に代わってイスラエルが集め、送金することを控えている税金をパレスチナ自治政府に渡さなければならない」と強調、イスラエル内閣が最近認めたパレスチナの医療施設に薬や医療機器などを供給するための5000万シェケル(約12億4705万円)の送金は、「イスラエルがパレスチナ人に支払わなければならない資金のほんの少しの部分でしかない」と批判した。 


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