2006年05月25日10時44分掲載
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シンガポールに永住か? 村上世彰氏が高級マンション取得
【クアラルンプール25日=和田等】阪神電鉄の株取得で注目を集める村上ファンドの村上世彰氏がシンガポールへの移転に向け動き出した。村上ファンドのシンガポール法人MACアセット・マネージメントに近い筋によると、村上氏が商業中心地として知られるオーチャードロード近くにある高級住宅街の豪華マンションを購入したのはその現れだ。1600万シンガポールドル(11億2000万円相当)もしたが、億万長者の村上氏にとってはそう高い買い物ではなかったようだ。シンガポール紙のストレート・タイムズが報じた。
同紙によると、村上氏の購入した床面積約650平方メートルのペントハウス(最上階のユニット)はクスカデン・ウォークにある「ブールバード・レジデンス」内にある。スイミングプールと屋上テラス付きという。
住宅の取得は村上氏が本格的にシンガポール移住に向け動き出したことの現れとの見方が強まっている。ストレーツ・タイムズによれば、村上氏はシンガポール当局に雇用ビザの発行を申請したほか、永住権の取得申請をし、シンガポールに永住する可能性もあるという。
一方、シンガポールの出入国管理当局は個人情報を明らかにすることはできないとして、村上氏の雇用ビザ申請に関してはコメントを避けている。
村上氏がシンガポールにビジネスの拠点を移した理由のひとつに、同国の法人税が日本の半分程度の20%と、アジアで最も低い部類に入ることがある。
しかし、与謝野馨・経済財政担当相は、シンガポールは法律が厳格に適用される国であり、ビジネスマンにとって“天国のような場所”だと思いこむのは間違いとの警告を村上氏に発している。
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