2006年06月22日16時23分掲載
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「イラク占領政策を過ち」 マレーシア首相が断言
【クアラルンプール21日=和田等】インドネシア訪問中のアブドラ・マレーシア首相は20日、ユドヨノ大統領と会談し、「イラクで起こったこと、そして現在起こっていることを苦い教訓と受けとめ、同じ過ちを他の場所、別の時に繰り返さないようにしなければならない」と世界に向けて訴えた。これは、アブドラ首相が米英主導によるイラク戦争と引き続く占領政策を過ちかつ失敗と断じたことを意味する。マレーシアの英字紙スターが報じた。
さらにジャカルタで開催されたイスラム教学界第2回総会でイスラム諸国会議機構(OIC)議長の資格で基調講演を行なったアブドラ首相は、「テロに対する戦いと軍事占領を混同してならず、宗教的な言辞を戦略的・政治的な意図を隠す煙幕として使ってはならない」とも述べた。
▼「中東で戦争の脅威」マハティール前首相
一方、マハティール前マレーシア首相が理事長を務めるプルダナ世界平和財団が20、21日の両日、同国の行政都市プトラジャヤで主催した対話集会で、前首相は、「中東には戦争の脅威が差し迫っている。この危険性についてもっととりあげようではないか」と訴えかけた。
さらに前首相は東西冷戦を「第3次大戦」とした上で、「この集会に参加した私たちの多くは第4次世界大戦がすでにはじまっていると信じている。私たちは世界を統治する人々が暴力の行使を望まない平和主義者であってほしいと願う。一方、戦争を仕掛ける者がどんな国やグループを率いていようとも、犯罪者として扱うべきである」と語った。
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