2006年06月22日17時08分掲載
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KLが「礼儀のよくない都市」の3位 リーダーズ・ダイジェスト調査
【クアラルンプール22日=和田等】米国の月刊誌リーダーズ・ダイジェストが世界35都市を対象に実施した各都市の礼儀正しさに関する調査で、クアラルンプールはインドのムンバイ(旧ボンベイ)、ルーマニアのブカレストに次ぎ「礼儀のよくない都市」の3位となった。この調査では下位9都市のうち8都市まではアジアの都市で占められ、礼儀の面ではアジアの評判がよくないことが示された。
この調査では、開けたドアを後から来る人のために持ったままでいてくれるかどうか、街頭で落とした書類を拾ってくれるかどうか、サービス業従事者が客に笑顔で接するかどうか―を採点、順位を付けた。
その結果、ニューヨークがトップに立ち、2位にチューリッヒ(スイス)、3位にトロント(カナダ)が入った。
クアラルンプールでは調査員2人が、これらの調査をクアラルンプールのKLCCやパンダン・インダ、ゴンバなどの公園や、ブキット・ビンタンの路上やショッピングモールでそれぞれ20回にわたって実施した。
▼「礼儀正しさ学ぼう」と副首相
地元英字紙スターによると、この“不名誉”な調査結果に対してナジブ副首相は、マレーシア人は旅行者や外国人に親切で友好的な国民として知られているが、より礼儀正しくあるにはどうしたらいいかを学ばなければならないと語った。
副首相はまた、マレーシア人はマレーシアのイメージを改善するためにさらに礼儀正しくあるように努めなければならないと国民を叱咤(しった)した。
マレーシア政府はさきごろ、「日本人の礼儀正しさに学ぼう」を合い言葉に礼儀向上キャンペーンに着手したが、その際、政府はマレーシア人が礼儀正しさの面においてまだまだ不十分であると認めていた。
一方、リーダーズ・ダイジェスト・アジア版のジム・プルーフェ編集長は、マレーシア側から出ると予想される反発を考慮してか、この調査は都市住民だけを対象にしたものであり、マレーシア人全体に一般化すべきではないと弁明している。
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