2006年08月02日11時08分掲載
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IMF・世銀年次総会会期中のデモ行進を禁止:シンガポール
【クアラルンプール2日=和田等】国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会が開催される都市では「恒例」といっていいほど、反対デモが会場周辺で行なわれ、警官隊との衝突が起きているが、9月中旬にシンガポールで開催される総会ではデモ行進は一切禁止される。ただし、サンテック・シティーのレベル1に設けられる、警察が指定する会場での集会は許可される。ストレーツ・タイムズが報じた。
シンガポール警察は7月28日、9月12日−20日にサンテック・シティーのシンガポール国際会議展示センターで開催されるIMF・世銀年次総会会期中のデモ・集会ガイドラインを発表した。
それによると、サンテック・シティーのレベル1の集会場に木製・金属製ポール付きのプラカードを持ち込むことや、宗教・民族問題に抵触する内容の表示や行動をとることは禁止される。「会合に対する意見の発表にとどめてもらう。シンガポールではもともとデモ行進は禁止されている」というのが警察幹部の言い分だ。
会合期間中には184カ国から1万6000人の参加者がシンガポールを訪れると見込まれている。会合関係者が多数来訪するのに備え、シンガポール政府は万全の警備体制をとるべく、警察官はもとより、兵役警官(警官の支援業務を行なっている兵役青年)2万3000人を投入する計画だ。7月30日には警察は警備陣とデモ隊に分かれて、暴徒の鎮圧演習を行なった。
また会期中は、空港、会議会場、ホテルなど関連施設での警備が一段と強化される。
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