2006年08月02日11時29分掲載
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ベトナムがお茶の輸出で世界7位に
【クアラルンプール2日=和田等】ベトナムのコーヒーが日本でもブームになる中、同国のお茶にも注目が集まりつつある。ベトナムお茶協会のグエン・バン・チュー副会長によれば、ベトナムの年間のお茶輸出量は約8万トンで、現在は世界7位。また今年1−7月までのお茶の輸出量は4万5000トンとなり、前年同期比で30%増えている。輸出量の約58%を占めるのはブラック・ティーだ。
輸出の増加を背景にベトナムは今年、10万トン以上のお茶を輸出し1億1000万ドル(約125億円)程度を獲得することを計画している。非同盟運動ニュース・ネットワーク(NNN)−ベトナム国営通信が伝えた。
ベトナムは15種類のお茶の生産能力を持ち、世界57か国・地域に輸出している。ベトナムからのお茶の主な輸入国としてはパキスタン、台湾、インド、ロシアがある。
一方、世界の主なお茶生産国はインド、中国、スリランカ、ケニアなど。紅茶の輸出ではケニアが世界一となっている。
チュー副会長によれば、お茶の輸出が不安定なのは、品質の悪さと人気のあるブランドが確立していないことに起因する部分が大きいという。ベトナムのお茶が3枚の葉のお茶をトレードマークにした「ビナティー」として取引名称を確立したのは最近のことで、それまでは国際的な知名度が低く、市場浸透にてこずっていた。
2005年末時点のベトナムのお茶畑の面積は12万5000ヘクタールで、未加工のお茶を年間57万7000トン産出している。この産出量はベトナムに現存するお茶生産プラントの生産容量の半分にしかすぎないことから、ベトナムお茶協会ではお茶の作付面積を2015年までに15万ヘクタールにまで拡張するとともに、生産効率の引き上げ、原料の安定供給、品質の向上をめざしている。
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