2006年08月03日00時44分掲載  無料記事
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時事英語一口メモ

【1】ワニの涙

ブログ版 
 
 ヒズボラとイスラエルの間の戦争で、多くの血と涙が流されているが、「ワニの涙」を流す人もいるようだ。 
 
 In Beirut, Rice shed crocodile tears over the death of more than 350 Lebanese, mainly civilians, the wounding of thousands more and the forcible displacement from their shattered villages and homes of a further 700,000 or 800,000. 
 
 米国のライス国務長官がベイルートを訪問した際、レバノンの一般市民の被害に、“crocodile tears”を流したと表現している。 
 
 英国の中東問題専門のジャーナリスト、パトリック・シーレのCondoleezza’s Doomed Diplomacyと題するコラムの一節。 
 
 西洋では、ワニは獲物を水辺におびき寄せるときや食べるときに涙を流すという言い伝えがあり、比喩的に「そら涙」「見せかけの涙」という意味で使われる。「そら涙を流す、うそ泣きをする」はshed crocodile tearsと表現される。 
 
 ライス長官も実際に涙を流したわけではなく、偽善者という意味で使われている。crocodilianには「偽善の」という意味もある。 
 
 この漫画は、アラブ連盟が偽善的な態度を取っていることを風刺している。 
http://cartoons.nytimages.com/wieck_preview_page_067096 
                             (と) 


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