2006年08月18日16時02分掲載  無料記事
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イスラエルが反対しても兵員派遣

   【クアラルンプール18日=和田等】マレーシアのアブドラ首相は17日、たとえイスラエルが反対しようともマレーシアはレバノン南部に展開する国連軍部隊に兵員を派遣すると語った。ロイター電によると、イスラエルはマレーシアとの外交関係がないことからマレーシアがレバノンでの平和維持軍に参加することに反対を表明している。地元各紙が伝えた。 
 
 国連は、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの戦闘停止を監視するため、同国南部に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に加え、1万5000人の部隊派遣を行うことになっている。 
 
 首相は「イスラエルには、どの国が平和維持軍に参加するかを決める権限はない。最終的な決定権を持つのはアナン国連事務総長だ」と強調した。 
 
 これに対してナジブ副首相は、ボスニアや東ティモールへの平和維持部隊の派遣などにみられるように、マレーシアは国際平和維持活動の面で秀でた実績を持っており、レバノン市民はマレーシアの平和維持部隊への参加を歓迎していると語った。 
 
 17日に国連本部で開かれた部隊派遣国会合では、マレーシアのほか、インドネシア、バングラデシュ、ネパール、フランスの計5カ国が最大で計4000人の兵士派遣を申し出ている。 


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