2006年09月07日12時36分掲載  無料記事
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マレーシアで犯罪が増加

【クアラルンプール7日=和田等】マレーシアのメディアでは連日のように、ひったくりや強盗、誘拐・拉致といった犯罪に関するニュースが報じられているが、今年に入ってからの犯罪発生件数が実際に増えていることがわかった。アブドラ首相兼国内治安相が5日、国会の質疑応答で明らかにしたところによれば、今年1−7月期の全国犯罪発生指数は前年同期比11.3%増の13万457件だった。ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた 
 
 犯罪発生件数が最も増加した地域はペナン州で、次いで首都圏のセランゴール州の増加率が高かった。 
 
 首相はレイプの件数が増加していることについて、娯楽スポットなどで10代の若者たちの自由な接触が増えていることや、ポルノ映画、薬物の乱用による悪い影響が出ていると原因を分析。 
 
 ひったくり事件の増加については、都市部への移住の増加や働き口の不足、薬物中毒、外国人労働者の流入、都市での生活費が高いことなどが原因になっていると分析した。 
 
 首相はまた、犯罪抑止の一環として警察に犯罪者のDNAのサンプルとデータを保持する権限を与えるDNA特定法を策定するよう検事総長事務所に指示したことを明らかにした。 


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