2006年09月19日00時40分掲載
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外国人女性は売春婦とは限らない マレーシアの高裁が当局戒める
【クアラルンプール14日=和田等】マレーシアで中国、タイ、ベトナム、インドネシアなどからやって来た女性が売春容疑で摘発される件数が年々増える中、ペラ州イポー高裁はこのほど、エンターテインメント施設にいたところを取締官に逮捕され、起訴された外国人女性14人に対して無罪判決を下した。地元各紙が報じた。
無罪放免となったのは、中国人11人とベトナム人3人で構成される18〜37歳の女性ら。ソーシャル・ビジット・パス(観光ビザ)の条件に違反し売春行為を行なっていたとして7月19日に逮捕された。検察側は禁固5カ月を求刑していた。
同高裁のシンガム判事は、判決で「エンターテインメント施設にいる女性がすべて売春婦であると決めてかかってはならない」との見解を示し、取締官に先入観を持たないよう戒めた。
また、同判事は、無罪理由として、1.マレーシアの法律は外国人女性の入国を認めている2.女性らにはエンターテインメント施設で楽しむ権利がある━などを挙げた。
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