2006年10月02日17時42分掲載  無料記事
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橋本勝21世紀風刺画日記

第16回:日本のパスポートの表紙が変わりました

 パスポートは日本人であることの証明です。そのパスポートの赤い表紙の中央にあるのが菊の紋章。天皇が日本の象徴であることを再認識させてくれます。日本の象徴といえばもうひとつ忘れちゃならないのが、戦争放棄を掲げた憲法第9条。まさに平和国家日本を象徴するものといえます。そこで21世紀いまだに戦火の絶えることのない世界に向けてのアッピールという意味をこめて、9条と菊を重ね合わせたものを、パスポートにのせたらという案が出されたのです。 
 
 これに対し「民主主義に反する天皇制と、9条を共存させるのはおかしい」「天皇の戦争責任の問題はどうなったのだ」「天皇制は永遠だが9条は改憲される」「9条は国を守る愛国心が欠けている」「いや美しい国日本にこそふさわしいパスポート」など侃々諤々の議論もありましたが、天皇制と9条の共存に抵抗を覚えない多くの日本国民の賛同を得て、新しいパスポートの表紙のデザインが決定したのです。(橋本勝) 


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