2006年10月12日22時26分掲載
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イラク中部の米軍武器庫で大爆発 被害額は10億ドル超
【東京12日=齊藤力二朗】11日付のイスラム・メモによると、イラク国防相の顧問(輸送・兵たん担当)を務めるビラール・アハマド・イーサーウィー少将は同日、大爆発が起きたバグダッド南方ドーラ地区で本紙通信員に、「10日夜に起きた米軍ファルコン基地への襲撃は約10億ドルを超える被害を米軍にもたらした」と語った。
イーサーウィー少将はさらに、「ファルコン基地はイラク中部で最大の米軍武器貯蔵庫で、戦車50両超、多数の銃器、ヘリコプターなどイラク駐留米軍の軍需物資が貯蔵されていた。基地内の建物、家具類、兵士の記録書類も全焼した」と語った。
また、イスラム・メモの最新記事は次のように伝えている。
目撃住民によると、イラク最大の医療施設という米陸軍病院があるハバーニヤの軍用空港には、爆発後の10日夜半から11日午前7時までの間、死傷した米兵を搬送してきた9機の大型輸送機がバグダッド方面から到着した。輸送機には護衛目的とみられる戦闘機が一緒だった。
輸送機は20分以内で負傷者らを運び出し、再び飛び立った。この米軍基地の監視塔は、これまで襲撃を恐れて夜間点灯していなかったが、今回、基地全体が初めて夜間点灯された。
イラク傀儡(かいらい)軍の情報源によると、ファルコン基地での爆発30分後に米軍がハバーニヤ米軍病院で治療を受けていた90人以上のイラク兵を他の場所に移した。
ラマーディー病院のオマル・アブドッラー・ラーウィー院長は、「昨晩遅く90人のイラク負傷兵が米軍から送られてきて、彼らのために特別病棟を用意するよう命じられた」と語った。
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