2006年10月20日10時02分掲載  無料記事
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タイ新首相がマレーシア首相と会談

 【クアラルンプール20日=和田等】9月19日のクーデター後に暫定首相に就任したタイのスラユット・チュラノン首相が18日にマレーシアを訪問、アブドラ首相と会談した。会談で両首脳は、分離独立派によるとみられる暴力・テロ事件が頻発しているタイ南部で起こりうる問題をお互いに相談しあうための「ホットライン」を開設することで合意した。地元各紙が報じた。 
 
 またスラユット首相は、プトラジャヤでおこなわれたアブドラ首相との会談で、平和的な手段、具体的には住民各層との対話を通じてタイ南部の問題の解決策を見出したいとの期待を表明した。 
 
 スラユット首相はナジブ副首相とも会談した。ナジブ副首相は、「インドネシア−マレーシア−タイ成長の三角地帯構想」の下で計画されている開発が、タイ南部に何らかの解決策をもたらす一助になりうるとの考えでマレーシアとタイ両国政府が一致したことを明らかにした。 
 
<インドネシア−マレーシア−タイ成長の三角地帯構想> 
 イスラム教徒が多数派を占めるタイ南部、政府と分離独立派がやっと和平にこぎつけたナングロ・アチェ州を含むインドネシア・スマトラ島の北部、まだまだ貧しい地域であるマレーシア北部を三角地帯とみなし、この地域の経済開発・発展を図ることで、安定を促進しようという構想。有力な開発分野として農産業や観光、運輸業などが上がっている。 


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