2006年11月11日11時45分掲載
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人間開発指数でマレーシアが初めて上位クラス入り
【クアラルンプール11日=和田等】国連開発計画(UNDP)は9日、2006年版の「人間開発報告書」を発表した。報告書によると、人間開発指数の世界順位でマレーシアは177カ国・地域中61位となり、初めて中進国の範疇から上位クラスに入った。人間開発指数は経済力に教育や健康を総合して「人間の豊かさ」を示す指数で、1人当たりの国内総生産や識字率、平均寿命、生活水準などの2004年のデータをもとに算出した。
地元各紙によれば、マレーシアの同指数は1980年代には0.659だったが、1990年には0.723に上昇し、04年のデータでは0.805に上がり、0.8以上を条件とする高度人間開発国・地域の仲間入りした。東南アジア地域ではシンガポール(25位)、ブルネイ(34位)に次ぐ高度開発国入りを果たしたことになる。
人間貧困指数の順位付けではマレーシアは前年より1ランクあがり、102開発途上国中15位にランクされた。
また、今年の報告書では生活用水に焦点をあてているが、飲み水の不足や下水道の不備などで衛生環境が悪化し、世界で毎年180万人の子どもが死亡していると指摘。マレーシアに関しては都市住民の98%、地方部住民の92%が水供給を受けていると指摘している。
なお、この指数の世界順位で日本は今年7位となり、初めてベスト10から転落した05年の11位からベスト10内に再浮上した。
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