2006年12月12日17時10分掲載
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シンガポールのカジノは生き残り可能
シンガポールのカジノは生き残り可能
【星日報特約12日】マレーシアのゲンティン・インターナショナルが主導する企業連合がこのほど、シンガポール政府からセントーサ島総合リゾート(IR)の開発権を獲得した。
シンガポール初のカジノを併設するリゾーツ・ワールド・アット・セントーサの開業後の見込みについて、ある銀行のアナリストは以下のように語った。
「域内のカジノ需要は増大の一途をたどりつつある。市場のパイは現在でも十分な規模なのに今後まだまだ拡大していく一方だ。シンガポールのカジノ(2カ所)は域内各国のカジノと客の取り合いになる恐れよりも、相互補完的役割を果たして共に伸びていくと考えていい」。
「域内のカジノの数をみてみる。マカオには26カ所、フィリピンに20カ所、カンボジアに14カ所、豪州に17カ所ある。フィリピンはまだ増える見込みだし、日本も2009年にはカジノのライセンスを3通発行するという報道がある。タイ政府もカジノ合法化を目指すだろう。そうなれば、アジアのカジノはかなりの数になる。それにつれてカジノへ行く客も大幅に増えるとみていい」。
ゲンティン社のリム・コックタイ会長は、セントーサ島総合リゾート(IR)のカジノ開設がゲンティン・ハイランドのカジノに悪影響を及ぼすことはないだろうと11日に語った。「ゲンティン・ハイランドのカジノはマレーシアとシンガポールを始めとする域内各国からの客が主で、セントーサ島IRのカジノは世界各国からの客が主要ターゲットになるから」というのがその理由だ。
なお、シンガポールではさきに米企業ラスベガス・サンズが別のカジノ・リゾート開発(マリーナ・リゾート・プロジェクト)を受注している。
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