2006年12月13日11時21分掲載  無料記事
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男性同性愛者のHIV感染が拡大:フランス

 国際エイズ月間にあわせて11月末、フランス国立公衆衛生研究所は、同国内のHIV感染者とエイズに関する調査を発表した。それによると、2005年で新たにHIV感染が発覚したのは6700人で前年の7000人を下回った。女性の新規感染者のうち、サハラ以南アフリカ出身の移民が48.7%を占め、フランス人女性の26.7%を上回った。 
 
 国内で生活するHIV感染者は約15万人で、エイズ発症後も生存している人は2万6598人。エイズによる死亡者は380人だった。 
 
 感染者のうち男性の割合は62%。うち同性間性交で感染したのが42.9%(前年は39%)で、異性間性交の35.4%を上回った。男性同性愛者がHIV感染する割合は年々増えており、国内の男性同性愛者のうち12〜14%がHIVに感染していると同研究所は推計する。 
 
 フランスでHIV啓蒙に取り組む団体の代表は日刊ベリタの取材に、「ゲイのHIV感染がとまらない。パリではゲイの5人に1人がHIVに感染していると噂される」と語った。(及川健二) 


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