2007年01月08日01時44分掲載
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サルコジ仏内相がフセイン元大統領処刑に反対
イラク戦争の開戦にフランスが反対したことを「誤った判断」と発言して物議をかもした「国民運動連合」のサルコジ党首兼内相はこのほど、同党ホームページで「フセイン元大統領の処刑は誤りである」と題する声明を発表した。(及川健二)
声明ではイラク人が自らの手でフセイン元大統領に判決を下したことを歓迎したものの、「私は死刑制度に反対している。これは私の信条だ。世界が死刑全廃に向かって歩んでいくと信じている」と述べた。
また「イラク地域の完全なる安定は民主主義的な価値が進められることによって成し遂げられる」と指摘。死刑廃止論の立場からフセイン処刑を評価しないと述べた。
しかし、サルコジ党首はフセイン元大統領には批判的で、「世界の誰よりも血にまみれた独裁者が(シーア派虐殺以外の)他の犯罪によって裁かれなかったことを心から残念に思う」と述べている。
また、イラクで戦闘に従事している者を「テロリスト」と呼び、「レジスタンスと呼ぶことはできない」と語った。
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