2007年01月08日12時42分掲載  無料記事
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FDAが犬用のやせ薬を認可

  【コングレス(米アリゾナ州)7日=マクレーン末子】現在米国人の間で肥満が目立っているが、主人に習うというか、近年飼い犬の間でも肥満が増え続けている。食品医薬品局 (FDA)は5日、安全で効果的な犬用のやせ薬の承認を発表したが、犬も運動不足に悩んでいるようだ。 
 
 米紙ワシントン・ポストによると、犬の場合理想体重の20%を超えると、肥満とみなされる。今回FDAが承認したのは、ファイザー社のスレントロル処方薬。食欲を抑え、餌からの脂肪吸収を妨げる効果があるという。FDAは、増え続ける飼い犬の肥満に対して一助となるだろうとしている。 
 
しかし、獣医たちの表情は複雑だ。テキサス大学の獣医ジョン・バウアー氏は言う。 
 
 「人間がたくさん食べるから犬もたくさん食べる。人間が運動しないから、犬もしない。米国人は忙しい生活を送り、遅く帰り犬を運動に連れていくことも少ない」 
 
 「犬たちは狭い部屋で退屈のため食べ続ける。結果、飼い主と同様、心臓病、糖尿病、関節炎を患っている」 
 
 ファイザー社は、この新薬は、安全でダックスフンドからレトリーバーにいたるまで多種にわたって、効果がみられるとアピールしている。服用した多くの犬は減量に成功し、半数は体重の11%減らせたという。 


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