2007年01月10日02時09分掲載
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ミスUSA元ネバダ代表の復帰は困難か 機構側が再考せずと声明
2007年3月にロサンゼルスで開催される「ミスUSA2007」の元ネバダ代表ケイティ・リースさん(22)が出していた“助命嘆願”がこのほど拒否され、代表復帰は難しい情勢になった。リースさんのセミヌードや女性とのキスの写真などが、インターネット上で公開されていたのが判明した後、リースさんは主催者組織のミス・ユニバース機構から代表の地位を剥奪された。しかし、リースさんは当時の行動を「若気の至り」として、「もう一度チャンスを与えてほしい」と、再考を求めていた。(ベリタ通信=江田信一郎)
ミス・ユニバース機構は、ミスUSAやミス・ユニバースのほか、ミス・ティーンなどを開催している。機構の実質的な代表は、不動産王で富豪のドナルド・トランプ氏。
リースさんは2006年にミスUSAのネバダ代表の栄冠を勝ち取り、07年のミスUSAの出場資格を得た。しかし、その後、ネット上に2004年当時にフロリダ州タンパで撮影された写真が多数掲載されているのが発覚した。
写真は、パーティーで羽目を外している様子を写したもので、リースさんが、乳首を見せているものや、女性とのキス、それにジーンズを下げ、パンティを見せているシーンなどが撮影されていた。
このため機構側とトランプ氏は12月21日、リースさんの資格を剥奪した。これに対し、リースさんと、弁護士がその後フロリダ州で記者会見し、トランプ氏らに許しを請い、もう一度チャンスを与えてほしいと訴えた。
リースさんは当時19歳だった。会見で「大変申し訳ないことをした。一晩の愚かな行為が、その後の人生に影響を与えることに気づかなかった」と弁明した。彼女の弁護士も、「彼女は写真を撮られたことを覚えていない。そうした写真を掲載したものこそ、責任を問われるべきだ」として、資格復活を求めた。
リースさんが資格剥奪される2日前の19日に、2006年のミスUSAのタラ・コナーさん(21)も、タイトル獲得後に飲酒など私生活に乱れがあることがマスコミに報道され、資格剥奪がうわさされた。しかし、トランプ氏は、コナーさんに対し、断酒のリハビリに通うことなどを条件に、もう一度チャンスを与えると語っていた。
一方は王冠継続を許され、もう一方は、資格剥奪という対照的な結果になったことで、リースさんの弁護士も、彼女にも、同様にもう一度チャンスを与えてほしいと訴えた。
その後、トランプ氏の姿勢に注目が集まったが、同氏は12月28日に、テレビ番組の中で、リースさんにもう一度チャンスを与えることを検討しているとの意味深長な発言をした。
しかし、翌29日には、ミス・ユニバース機構が声明を発表し、21日の処分決定を変更しないと述べた。米メディアは、29日の機構側の決定が最終のものだとし、復帰は難しいと伝えている。
トランプ氏は、コナーさんに対する寛容な決定をした後、女優のロージー・オドネルさんから、離婚歴があり、しかも不倫もしたことのある人間が、20代の女性に対して、モラルを問えるのかと批判された。トランプ氏はこれに強く反発し、舌戦を繰り広げているが、年末から新年に向けての休暇で、一時休戦の雰囲気になっている。
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