2007年01月25日10時58分掲載
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タイ外相がシンガポールに警告 タクシン前首相訪問めぐり
【星日報特約25日】さきごろシンガポールを訪問したタイのタクシン前首相がジャヤクマール副首相と食事をしたことに不快感を表明したタイ政府が、シンガポールのジョージ・ヨー外相のタイ訪問の受け入れをキャンセルするなど、タクシン前首相をめぐり両国関係に波紋が起きている。シンガポール外務省は20日、フィリピンのセブで東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開かれた折、タクシン前首相のシンガポール訪問で生じた問題についてタイのニトヤ外相がヨー外相に提起していたことは事実だと発表した。
外務省による声明はまた、ニトヤ外相はセブで数回にわたりこの問題をヨー外相に提起、外相はこの件に関するシンガポール政府の立場を理解するようタイ側に求めたとしている。「ジャヤクマール副首相とタクシン前首相の食事は私的なもので、公式に会ったわけではない」というのがシンガポール政府の立場だ。
タイの英字紙・ザ・ネーションは19日、「ジャヤクマール副首相がタクシン前首相に会えば、必ずタイはそれに対応した行動を取らざるをえない」と、ニトヤ外相がセブでヨー外相に警告したと報じた。
また、ニトヤ外相はヨー外相に対して、さきごろナザン大統領がスラユット首相に2カ国間の信頼と理解を裏切る行為はとらないと約束し、その場にヨー外相も同席していたと語った、とも報じた。
両国関係の修復についてニトヤ外相は、「外務省が状況を毎日観察している。明日シンガポールを訪れるかと尋ねられたら、答えはノーだ」と語ったという。
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