2007年01月25日11時06分掲載
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シンガポールで野菜が値上がり
【星日報特約25日】マレーシア南部で昨年12月下旬から続いた大雨と洪水の影響で、シンガポールの野菜価格が上昇している。シンガポール農産品・家畜監督庁(AVA)によると、雨期になる前と比べるとマレーシアからの野菜の輸入が20%減少した。以前は1日に300トンを輸入していたが、1月中旬には半分に減っている。
また、シンガポール青果輸出入協会会長とパシル・パンジャン卸売市場協会会長を兼任しているタイ・キヤムバック氏(50)は、「マレーシアのジョホール州では、野菜農場が壊滅的な打撃を受けた。しかし、仮に野菜が被害を受けなかったとしても、野菜を積んだトラックがシンガポールまで洪水の道路を走ることは不可能だ。マレーシアから輸入できなかった不足分は、タイ、ベトナム、中国、オーストラリアからの輸入を増やすことで補充している」とコメントした。
シンガポールの6カ所の市場を調査した地元紙ストレーツ・タイムズの1月17日の記事によると、1キロ1シンガポールドル40セント(約110円)だったカンコンは倍以上の3Sドル20セントに、菜心(chye sim)は1Sドル60セントから3Sドルに値上がりしている。
カンコンや菜心、ニガウリなどの根野菜は洪水でずいぶん流されたようだ。唐辛子にいたっては2Sドル60セントから6ドル50セントに2.5倍となった。
発泡スチロールに入ってくる野菜は4日か5日しか持たない。2月中旬の旧正月まで、このまま野菜の値上がりは続くと露店の店主たちはみている。
ギムモー・マーケットで野菜ストールを営んでいるケニー・チュアさん(33)は、「野菜の収穫には1カ月は必要。マレーシアで雨天が続いている影響で、毎年需要が多くなる正月期間に十分な供給ができないことは確実」と話す。
大手スーパーマーケットのコールドストレッジとフェアプライスは1月18日の時点では値上げはしていなかったが、ジャイアントは10〜15%の値上げをした。
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