2007年01月29日11時52分掲載  無料記事
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バンコクで初の新春かるた大会 大人に混じり子どもも参加

 タイの首都バンコクでは初めての小倉かるた大会(居酒屋「寅次郎」とクルンテープかるた会の共催)が1月28日、日本人が多く住むスクンビット地区にある日本食店で開催された。このかるた大会は、日本タイ修好120周年記念行事のひとつで、社団法人・全日本かるた協会と国際交流基金バンコク日本文化センターが後援した。その様子をマレーシアの邦字紙「南国新聞」の丈治利夫バンコク通信員に聞いた。(クアラルンプール=和田等) 
 
 あいにく在住者向け英語検定試験の日取りと重なったため、中学生の参加が少なかったものの、主催者の予想を大幅に上回る50人弱の参加者が集まり会場は熱気に包まれた。なかでも小学低学年の参加者が多く、逆に全く参加者のなかった外国人部門の賞品を低学年参加者に割り当てるなどの対応も見られた。 
 
 主催者であるストーン(吉田)睦美さんは、「まずは大成功ではないか。小学生の参加者たちは当然のこと、シニア部門もかなり盛り上がった。大人から子供まで年齢に関係なく参加し楽しめる、まさにかるたの真髄を体感していただいたと思う」 
 
 「海外では親子が一緒になって楽しめるイベントはそう多くない。ぜひ今後も引き続きかるた大会をバンコクで企画していければと思う。また子供だけでなく大人の方も是非競技かるたに参加してほしい。親が参加する事で子どもも頑張ろうという気持ちになるので」 
 
 大会が始まる前は日本から今回の大会のために駆けつけてくれた小林好真氏(6段)と永岡真一氏(4段)の迫力あるデモンストレーションも行なわれ、子供たちの歓声が上がっていた。 
 
 永岡氏は「日本の伝統文化であるかるたが海外で、しかも子供たちの間でこれほどまで盛り上がってくれているのを見て正直うれしかった」と述べた。決勝戦では勝敗に涙を流す子供もいるなど終始会場は真剣な空気に包まれた。 
 
■クルンテープかるた会連絡先 
代表者:ストーン(吉田)睦美 bangkokkaruta@yahoo.co.jp 
 
 バンコク市内で毎週木曜日午前中に定例練習会(札を50枚以上覚えている方が対象)、土曜日(不定期)には初心者講習会を実施。タイ国内外を問わずかるたに関する事のお問い合わせでしたらお気軽に連絡下さいとのこと。 


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