2007年02月13日16時35分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200702131635572

橋本勝21世紀風刺画日記

第34回:美しい日本には、裸の王様がよく似合う

 閣僚の不祥事、失言、地方選の敗北、下がる一方の支持率……と安倍政権がピンチである。そんな世の動向に鈍感な首相。身内の与党議員から「裸の王様化している」と苦言を呈される始末。野党側が「格差問題」で攻勢をかけてくるのに対し、首相は戦後レジームからの脱却とやらで「改憲」にこだわり、国民の思いから遊離するばかり。 
 
 そしてイラク戦争の泥沼化でレームダック状態のブッシュ大統領のイラク政策に対して、厳しい批判が国際社会から浴びせられているのに、わが日本の首相は、小泉前首相に引き続き、ブッシュ追従の姿勢を変えようとはしない。 
 
 かくて改憲により、米国とともに戦争のできる軍隊となった自衛隊の出兵式には、裸の王様にあらず、裸の最高指揮官の安倍ちゃんが……。そんな未来図を想像すると、思わず笑いも凍りついてしまう。(橋本勝) 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。