2007年02月16日19時27分掲載
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捕鯨問題
具体的成果なかったIWC非公式会合
【アデレード16日=木村哲郎ティーグ】国際捕鯨委員会(IWC)の正常化を目指す会合が今月15日まで東京で開催されたが、日豪両国での報道から判断して、具体的な成果は何もなかったようだ。
正常化会合では、今後IWCでは多数決で結論を出すことを避け、IWC内で同意が難しい場合は外部の意見を求めるなどの事項が宣言された。しかし、今回の会合に出席した35カ国はそのほとんどが日本の立場を容認する捕鯨派。オーストラリアをはじめとする反捕鯨派26カ国は会合の前にボイコットを表明していた。このため、IWCの年次総会などで、今回の宣言が採決される可能性はゼロに等しい。
また会合の中で日本は、現在日本近海で行われている年間220頭のミンククジラを対象とした「調査捕鯨」の数を減らす考えがあることを表明した。その代わりとして、捕鯨を伝統とする地域での「コミニュティー捕鯨」を実施販売地域が捕鯨伝統のある地域に限られる実質的な商業捕鯨再開をIWC側に求める姿勢を表明した。
また日本は、IWCでの秘密投票及びメディアや非政府組織(NGO)団体の会合からの締め出しを提案。しかし唯一反捕鯨派から今回の会合に参加したスイスが、この提案に反対した。
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