2007年02月17日11時15分掲載
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捕鯨問題
グリーンピースが日新丸に曳航申し出 火災の煙は確認せず
【アデレード17日=木村哲郎ティーグ】環境保護団体グリーンピースは17日、抗議船エスプランザが現地時間の同日午前5時ごろニュージーランド南の南氷洋で、火災の起きた日本の捕鯨母船日新丸を肉眼で確認したと発表した。現在日新丸は、調査船団の補給船オリエンタル・ブルーバード号(パナマ籍)と、もう1隻の捕鯨船(勇新丸もしくは第二勇新丸)に挟まれた状態で碇泊しており、日新丸から火災の煙などは確認できなかったという。
同海域では現在のところ穏やかな天候が続いているが、気象情報によると天気は下り坂であり、周辺海域には氷山や氷の欠片が漂っているという。
グリーンピースによると、同団体は日新丸に救難に来たことを無線で伝えたが応答はなく、同じことを目視採集船・勇新丸に無線で通達。勇新丸から「スタンバイと氷(氷山)の状態の監視」を委嘱されたという。
グリーンピースは、日新丸を曳航する用意があると発表しているが、日本側は「過去の実績」によりこれを拒否するもよう。水産庁の諸貫課長補佐によると日新丸の機関部は損傷していなく、完全に鎮火した後に今後の対応を決めるという。行方不明者の捜索も、今なお続いている。
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