2007年02月17日14時03分掲載
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タイ、ドンムアン空港の恒久利用決定 3月25日から供用を再開へ
【クアラルンプール17日=和田等】タイからの報道によると、スラユット政権は2月初旬、旧バンコク国際空港のドンムアン空港を「第2バンコク国際空港」として再利用することを確認した。当初案では一部国内線をドンムアン空港に移す予定だったが、スラユット首相がスワナプーム新空港の混雑を緩和するにはドンムアン空港を国内・国際線サービスの補完空港として利用するのが得策との見解を示し、二空港併用案が採用された。3月25日から供用を再開するとしている。
その背景には、スワナプーム新空港では滑走路および誘導路に多数の亀裂が見つかったことから、ドンムアン空港を併用することで今後の補修工事をスムーズに行なう狙いもある。
滑走路の亀裂については補修工事が不可欠との見方が大勢を占めており、新空港を一時閉鎖するという選択肢も浮上している。
一方で二空港の併用により旅客・航空貨物のコストが上昇することから併用案には航空会社から反対意見も出ている。2カ所の空港を結ぶ大量輸送システムも完備しておらず、旅客の利便性が損なわれる可能性もある。
マレーシア系の格安航空会社タイ・エアアジアはサービス拠点をドンムアン空港に一本化するとの方針を明らかにするなど、航空会社内にも二空港併用案に対する賛否のバラツキがあり、二空港併用政策の評価が定まるまでにはまだ時間がかかりそうだ。
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