2007年02月24日18時01分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200702241801346
サルウィン川ダムの建設中止求めて28日に国際行動 日本では署名呼びかけ
ビルマ(ミャンマー)軍政がタイ発電公社(EGAT)と合意したサルウィン川水力発電ダム計画の中止を求めて、今月28日に同川現地ほか世界10カ国14都市で抗議行動が行われる。計画によれば、サルウィン川の5ヶ所にダムを建設し生産される電力の大部分をタイに輸出することをめざして、2007年内にも建設が始まる予定となっている。しかし、開発事業によって周辺住民の強制労働や生活基盤の破壊などの問題が懸念されるため、タイのNGO連合体NGO−COD−Northとサルウィン・ウォッチが各国の市民団体やビルマ人活動家などに、タイ政府にプロジェクトからの撤退を求める行動を起こすように呼びかけた。当日は各地のタイ大使館前でのデモや要請書の提出が予定され、日本ではビルマ市民フォーラムが要望書への署名参加を呼びかけている。(ベリタ通信)
サルウィン川はビルマとタイを流れる国際河川で、メコン川と並ぶ東南アジアの大河。水力発電計画は2005年5月にEGATとビルマ電力省が覚書に調印したが、上記のような深刻な問題が指摘されている。くわしくは、特定非営利活動法人、メコン・ウォッチの下記サイトを参照されたい。
http://www.mekongwatch.org/env/burma/salween/
日本でもこの問題についてできるだけ多くの人びとに関心をもってほしいと、ビルマ市民フォーラムと在日ビルマ人が国際キャンペーンに参加。「このままでは危ない!! 人権侵害を生み出す『サルウィン川ダム建設プロジェクト』にNO!!」を訴え、タイ首相に宛てたダムの建設からの撤退要請書への賛同署名を求めている。署名は26日まで受け付け、28日に在日タイ大使館に提出する。要請文や署名への参加方法などは下記のサイトの「緊急行動要請」に記されている。
http://www1.jca.apc.org/pfb/index.htm
28日のサルウィン川ダムに反対する国際行動日には、ワシントンD.C.、バンコク、シドニー、デリー、バンクーバー、ドイツ・エッセン、パリ、ニューヨーク、ジャカルタでは、現地のタイ大使館前での抗議行動が予定されている。また、署名活動は東京のほか、ボストン、オーストラリア・メルボルン、ハノイでも行う模様という。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。