2007年02月24日18時29分掲載
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中東
米軍の現役・予備兵千人がイラクからの撤退の訴え 上下両院議員に
【バンクーバー23日=落合栄一郎】米軍のおよそ1000人の現役・予備兵が、米議会議員にイラクからの全軍の撤退を議会が支持するよう訴えた。この訴えは、個人名義で、それぞれの選挙区の下院と上院議員に当てたものであり、次のような内容である。「軍人として国に奉仕することを誇りに思う、愛国心に富むアメリカ人の一人として、政治指導者たる貴殿に、イラクからの全軍隊と基地を早急に撤退する政策を支持して下さるようにお願い致します。これ以上イラクに止まることはなんの効果もなく、犠牲や出費に値しません。アメリカ軍が帰還する時が来たのです」(http://www.appealforredress.org)
23日のCBSテレビが報じたもので、このように、多くの兵士が、公(国会議員)に、現に行なわれている政府指導の戦争遂行に反旗を翻すことは、非常に稀で、異常なことである。しかも、この兵士達の何人かは、私服でこの日曜日にあるCBSの『60分』という報道番組に登場してインタビューを受けることになっている。しかし、彼らはすでに一月以上前に、請願書を送ったらしいが、それに関する報道は、この『60分』の予告まではなかったようである。
この予告報道によれば、これらの兵士が、戦争そのものに反対しているわけではないが、現在の政策の無意味さに反対しているとのことである。勿論こうした動きに反対の兵士もいるが、インタビュワーに答えたそうした兵士の一人は、「イラクに民主主義をもたらすのは十分に意義のあることで、自分はその職務を全うする」といわば、洗脳された信条を述べるだけであった。詳しくは、日本のマスメデイアに取り上げてもらいたい。
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