2007年02月24日19時12分掲載
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少年をレイプした84歳の女性に禁固3年 米オレゴン州
84歳の女性が70歳も年の差のある少年をレイプし、社会の耳目を集めた事件で、米オレゴン州の裁判所はこのほど、この女性に禁固3年の刑を言い渡した。誰もが「信じられない」と首をひねったレイプ事件。なぜ高齢の女性が孫のような子どもに――と、絶句する人も多かった。裁判の結果を伝えるネット上には、「恥ずべき行為だ」との怒りの声も寄せられた。女性は刑務所に入ることになるが、オレゴン州では最高齢の受刑者の一人となるのは確実だ。(ベリタ通信=江田信一郎)
この女性はジョージア・ブイ。2004年6月から8月の3カ月間に、当時11歳の少年と複数回の性交渉を持った。少年がカウンセラーに告白したため、2006年2月に逮捕された。
レイプや性的虐待など六つの罪状で3月に起訴された。ブイは、ことし2月15日の検察側との司法取引で有罪を認めたため、同日中に同州ワスコ郡の裁判所から、禁固3年の刑を宣告された。被告が司法取引に応じずに、仮に本裁判で有罪になれば、最高で禁固8年になるところだった。検察側は、被告が高齢であること、また犯罪歴がないことなどを考慮した。
ブイは、被害者の少年に対し、少年のカウンセリング費用など計1万2500ドルを弁済することを命じられた。判決の際、判事は、少年の精神的な傷を懸念していると述べた。
15日の法廷には、ブイの子どもや、教会関係者が顔を見せた。ブイは、教会の行なう奉仕活動に熱心だったという。
ブイは、ウィルソンビル市にある「コフィー・クリーク・女子刑務所」に収監される予定。しかし、高齢であることや犯罪の異常性などから、ブイを刑務所内でどのようにして扱うのか検討が行なわれているようだ。
被害者の少年は現在14歳になっている。ブイと少年は肉親関係にはないが、性交渉があったのは、少年がブイの家に預けられているときだった。なぜ少年がブイの元に預けられていたのかは不明だが、ともかくブイとその夫が少年の面倒を見ていた。
しかし、夫は病弱でその後死亡している。検察側は昨年3月にブイを起訴した際、「極めてまれな事件」とコメントしている。高齢の女性の性犯罪で、なおかつ70歳も年下の子どもを相手にした事件だけに、半信半疑の人も多いのも事実。しかし、検察当局は、犯行を自供したブイの供述テープがあると、真顔で反論している。
ブイの顔写真はこれまでに公開されているが、金縁のようなめがねをかけ、おしゃれに気を遣う女性の印象だ。刑務所で刑期を終えた後は、性的犯罪者として登録され、被害者の少年との接触は許されない。
地元紙オレゴニアン(電子版)の記事に寄せられた書き込みには、「この事件には吐き気を感じる。11歳の子どもに傷を与え、年の差と人生の経験を利用して、少年を虐待した。これには怒りとともに悲しみを感じる」とあり、さらに「年に関係なく、もっと長く収監されるべきだ。彼女は子どもから無邪気さを奪い、子どものその後の人生を台無しにした。恥を知るべきだ」と書かれていた。
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