2007年02月25日17時08分掲載  無料記事
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ミサイル生産停止求め三菱重工にデモ 1371人分の署名手渡す

 冷たいビル風が吹きすさむ2月24日、45人の反戦派の市民がミサイル生産停止を求めて、東京・品川の三菱重工本社へデモし、1371人分の署名を提出した。現在、わが国では米軍再編の動きを受けて、全国でPAC3などのミサイル配備が着々と進んでいる。そのミサイルやイージス艦などの生産を担っているのが三菱重工である。この日の夕方には、我が国4機目の偵察衛星打ち上げにあわせて、ミサイル防衛の拡張を危惧する立場から、立命館大学の藤岡惇氏を招いて、国会での「宇宙基本法」の制定に向けた学習会も行われた。(加藤宣子) 
 
 この日の行動は、「グループ武器を作るな!売るな!、核とミサイル防衛にNO!キャンペーン」「派兵チェック編集委員会」「新しい反安保行動をつくる実行委員会」が主催した。 
 
 三菱重工本社へのデモに集まったのは、主に反戦派の若手運動家と基地反対や軍需生産反対に長年関わってきた市民45人。周りには警察官約30人と公安警察約20人。 
 
 品川駅前の再開発地グランド・コモンには、三菱重工だけでなく、経団連会長御手洗冨士夫氏の出身母体のキャノンのほか、ソニーや巨大米石油企業のエクソン・モービルなどが集まる。 
 
 この日は土曜日のため閑散としていたが、デモ隊は、「ミサイルをつくるな!兵器生産を止めろ!」「入間基地への新型ミサイルPAC3配備反対!」「STOP地球戦争!NO MD!」と書かれた横断幕を掲げ、シュプレヒコールをあげながら抗議行動をした。 
 
 その後、昨年10月から集めてきた「三菱重工はミサイル防衛関連生産をやめ軍需産業から撤退を」の1371人分の署名簿を、代表者2人が三菱重工の警備課を通じて手渡した。 
 
 一方、24日の4基目の偵察衛星打ち上げにあわせて、大井町きゅりあんで行われた夕刻の学習会「ここが問題 ミサイル防衛―迎撃ミサイルPAC3配備と宇宙軍拡を許すな」は約40人が参加した。 
 
 国際NGO「宇宙への兵器と核エネルギーの配備に反対する地球ネットワーク」のアドバイザーを務める立命館大学教授の藤岡惇氏も出席した。 
 
 宇宙で既に拡がっている米国、ロシア、中国を中心とした兵器配備の実態と今国会で進む「宇宙基本法」をめぐる論点の整理、宇宙開発に関わる予算の実態と宇宙軍拡に拍車をかけるMDと核エネルギーとの関係などが話し合われた。 
 
(参考) 
宇宙への兵器と核エネルギーの配備に反対する地球ネットワーク 
http://www.space4peace.org 


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