2007年02月26日18時42分掲載  無料記事
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捕鯨問題

グリーンピースは日新丸は帰国の途へと発表

  【アデレード26日=木村哲郎ティーグ】南氷洋で復旧作業を行っていた調査捕鯨母船「日新丸」が北に進路を向けて自力航行を始めたが、環境保護団体グリーンピースは25日までに、日新丸が今夏の「調査捕鯨」を中止し、南氷洋を離れ日本に帰国することになったとの声明を発表した。しかし、日本側はこれを否定している。 
 
 グリーンピースのジョン・ボウラー報道官は、日刊ベリタに対し、「(抗議船)エスプランザにいるグリーンピースの日本人活動家が24日午後に無線で捕鯨船団側と通信を行なった。その際、捕鯨船団側が日新丸がこのまま日本に戻る旨を伝えてきた」と述べた。 
 
 これに対し、水産庁遠洋課捕鯨班の諸貫秀樹課長補佐は26日、グリーンピース側の声明を全面否定。「グリーンピースは、見込みで声明を発表する傾向がある。捕鯨船員がなぜ、グリーンピースに帰国すると伝えるのだろうか」と述べた。 
 
 その上で、調査続行か帰国かの決定は、試運転の結果と船内の復旧状況を踏まえ、数日後に決定すると語った。 
 
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