2007年02月27日11時49分掲載
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14歳の中学生を殺しゴミ箱に捨てる 仲間の少年4人を逮捕
米フロリダ州マイアミで最近、14歳の中学生の腐乱死体が発見された。死因は射殺で、大型の金属製ゴミ箱に捨てられていた。中学生は1週間にわたって行方不明になっていたが、中学生の家族は、当初は捜索願を出していなかった。母親は既にエイズで死亡しており、父親は、初めのうちは、よくある息子の外泊だと思っていたという。犯人は同年輩に若者たちで最近、警察が逮捕した。(ベリタ通信=江田信一郎)
殺害されたのは、ブランズビル中学の3年生ロッド・ウィリアムズ君。2月2日にマイアミにある友人宅をウィリアムズ君が訪問したが、その際拳銃を持ってきたという。
どこから銃を仕入れたかは不明だが、米国では銃が簡単に手に入る。子どもも例外ではなく、生徒が、学内に銃を持ち込み、補導されるケースは後を絶たない。
同日、友人宅には仲間のキンティン・バーネット(16)もいた。少年たちの話では、バーネットとウィリアムズ君が外でけんかとなり、銃を奪ったバーネットが発砲した。仲間たちが家の中から銃声を聞いて駆けつけたとき、バーネットが銃を持って立っていたという。
被弾したウィリアムズ君は床に血まみれで倒れた。現場に集まった4人の若者たちは、警察に届けずに、むしろ死体を捨てる算段をした。死体を裏庭に移し、着ていたTシャツなどで床に付着した血痕をぬぐい、証拠隠滅の行動を取った。
そのうちに現場の家に住む少年の母親が帰宅。床に残っていた血痕に気がついた。しかし、少年たちは母親には、見知らぬ男たちがつけてきて、喧嘩になったためだとうそをついてごまかした。
▼大型ゴミ箱に遺体遺棄
その後少年たちは、遺体をプラスチックの袋に入れ、一般の家庭用ごみを出すプラスチック製の車輪つきのゴミ箱の中に隠した。それから400メートル離れた製造工場まで行き、そこに置かれていた金属性の大型ゴミ箱の中に遺体を投げ捨てた。血痕が付着したTシャツなどは焼却したという。
殺されたウィリアムズ君の父親の話では、2日に息子は床屋に行くと言って外出した。そのまま帰ってこなかったが、時折外泊することがあったため、あまり気にも留めなかった。
遺体は2月9日に発見された。大型ゴミ箱に入った遺体は腐敗が進み、付近に悪臭が漂っていた。ごみ収集人は、動物の死体でも入っていると思ったという。
ウィリアムズ君の母親は2000年にエイズで死亡している。少年は最近、マリファナを売っていたため逮捕されており、麻薬密売に手を出していたようだ。
犯人の逮捕のきっかけは、バーネットたちが他の麻薬密売人にウィリアムズ君の殺害を話していたこと。この情報が警察に入ったため、バーネットが殺人容疑で、他の3人が証拠隠滅関与などの共犯として逮捕された。4人は14歳から16歳までの少年。いずれも犯行を自供している。
ウィリアムズ君の父親が、息子を最後に見たのは2月2日だが、ブランズビル中学の話では、ウィリアムズ君は1月29日から学校を欠席していた。学校側は、電話でウィリアムズ君の父親に欠席していることを電話で伝えていたが、返事がなかったと述べている。
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