2007年03月05日10時42分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200703051042501
日中・広報文化交流最前線
日本をテーマに子供クイズ番組が放映開始 井出敬二(在中国日本大使館広報文化センター長)
3月4日、中国中央電視台(CCTV)子供チャンネルの番組「同一片藍天」(Under Same Sky)にて、日本をテーマにしたクイズ番組の第一回目が45分間放送された。この日本をテーマにしたクイズ番組は、これから3月中の毎日曜日、シリーズで放送される予定である。この番組制作には在中国日本大使館広報文化センターも協力してきたので、以下の通り紹介したい。
●小学生達による日本知識競争
中国の三つの小学校(北京市海淀区窪路小学校、北京市忠徳小学校、河北省衝水市市直小学校)から、それぞれ三名ずつの小学生が回答者として参加した。ある学校は小学校中学年、ある学校は小学校高学年から構成されているようであった。
番組は以下の構成である。
冒頭、日本の美しい庭園の映像が流れる。これは日本大使館が外務本省から送られてきた映像を提供したものである。
各参加者からそれぞれの学校を紹介。学校の同級生達も参加。
日本に関するクイズが出され、小学生達が回答する。
質問は、日中文化交流の歴史、地震、自動車、姫路城、相撲、簡易包装、ゴミ処理、古武術、和食、ロボットなど、多種多様な内容である。この質問からは、独特の文化を持つ日本、そして最新技術を持つ日本が浮かび上がってくる。日本大使館館より提供した日本についての映像資料が随所に利用された。
小学生達が、日本について知っていることを語る。富士山、温泉、桜、唐代の交流、長い歴史、相撲、和服などを述べていた。
小学生達は、それぞれ踊りなどのパフォーマンスをする。和服を着ての踊りや、「おにぎり」に似せた人体演技などもあった。後者は、欽ちゃんの仮装大賞を参考にしたもののようである。
以上を審査員数名が審査するものである。筆者にも審査員にならないかという話も一時あったが、結局、有名な歌手の楊臣剛などが審査員に選ばれていた。審査の結果、北京市忠徳小学校チームが優勝した。
●番組つうじ日本に親しみと関心を持ってほしい
この番組は、CCTV子供チャンネルと中国人民対外友好協会・中国友好和平発展基金会が共同で制作したものである。日本大使館にも種々相談があり、映像資料提供、クイズ問題作成への助言を行ってきた。日本以外にもロシア、韓国などをテーマとする番組を作成しているという。また、クイズに優勝した子供を訪日させ、それをCCTVのテレビカメラマンが同行し、取材し、改めて放送するというアイデアもある。それが実現すれば、中国の子供達が、日本を知ることができるであろう。
この第一回放送は3月4日という日曜の午前11:15〜正午の45分間放送された。(再放送は3月8日13:30〜の予定。)この番組が日曜昼前の家族皆で見れる時間帯にCCTVで全国放送されたことで、中国の子供達が少しでも日本に親しみを感じ、関心を持ってくれることを期待したい。(つづく)
(本稿中の意見は、筆者の個人的意見であり、筆者の所属する組織の意見を代表するものではない。)
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。