2007年03月11日16時23分掲載  無料記事
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穴場の中東オマーン

 アラビア半島の南東端に位置する中東オマーン。歴史的にインド洋、紅海と東アフリカの貿易で発展し、海のシルクロードの中継地シンドバッドの冒険の舞台になった場所としても有名だ。アラブ首長国連邦のドバイ、カイロ、イスタンブールなどに比べると、日本人観光客の姿は少ないが、日本から中東への直行便が増えた影響で、オマーンが今後人気を集めそうだ。(トニー高橋) 
 
 オマーンには、さんご礁の海、ウミガメの砂浜、砂漠のオアシスなどエキゾチック漂うスポットが点在する。世界遺産に登録されているニズワの要塞、中東最大の洞窟として知られるマジル・アル・ジンはテレビ「ディスカバリー・チャンネル」などに取り上げられ、話題になった。 
 
 「情報の少なさから日本人観光客は個人旅行者しか見かけないが、マスカットにはグランドハイヤットやシャングリラなどの5つ星ビーチ・スパ・リゾートがオープンしている。ドバイからわずか1時間のフライトなので、日本からの観光ブームに火がつくのも時間の問題」と、マスカットで旅行代理店を務めるマズナ・ワスフィフ・タミミさん(43)は話す。 
 
 オマーンの旅行業界は、日本人客を集めるため見本市や政府広報を通して宣伝を行なっている。「日本の旅行見本市では、中小旅行会社なども参加してブースを設け、歴史と自然の豊富さを中心に日本の旅行代理店への交渉をしている」と、タミミさん。 
 
 春休みやゴールデンウィークを間近に控え、首都マスカットの旅行代理店では日本語パンフレットや日本語ガイドなどの準備に追われている。 


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