2007年03月13日21時59分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200703132159022
幼児にマリファナを吸引させる少年たち 米で広がる麻薬禍
米国で子どもへの麻薬の広がりが懸念されている。そうした心配を裏付けるような出来事も起きている。特に衝撃的だったのは、幼い子どもが、マリファナを吸うシーンが映っているビデオの公開だ。警察が家宅捜索した際に押収したビデオに記録されていたもので、麻薬禍が子どもの身近な世界に広がっている実態を浮き彫りにしている。(ベリタ通信=江田信一郎)
米メディアによると、ビデオが見つかったのは、米テキサス州フォートワースにある家の中から。捜査当局が2月22日に強盗事件で家宅捜索中に見つけたもので、再生したところ、この家で幼い子どもがマリファナを吸っている映像が発見された。
ビデオは3月初めにテレビで公開されたが、2歳と5歳の子どもが、マリファナたばこを吸う姿は大きな衝撃を与えた。映像の中では、17歳の少年が、おいに当たる二人の子どもに、面白半分にマリファナたばこを吸わせていた。マリファナは幻覚症状が起きるため、幼い子どもに与えること自体、信じられない行為だ。
公開ビデオでは、子どもの顔が隠されているため表情はわからないが、少年はまるで遊び感覚で、子どもの口にたばこを運び、吸わせていた。「ハイな気分になろう」と話す少年たちの声も録音されていた。子どもたちは、何度か無邪気にたばこを吸い、煙を吐き出していたが、咳き込む様子も映っていた。
当時、部屋の中には、少年と彼の友人2人がいた。うち16歳の少年がビデオをまわしていた。警察は強盗事件の捜索で家宅捜索したわけだが、幼い子どもに対するマリファナ吸引事件として少年たちを補導した。
子どもたちの母親は、ビデオが撮影されている最中に、別の寝室で寝ており、少年たちが、マリファナを子どもに吸わせているのに気がつかなかったと話している。警察は母親の責任は問わないと話している。
一方、コロラド州デンバーでは、1歳の幼女の体内からコカインが検出され、驚かせた。3月3日、アパートの住人から、ある部屋の子どもが一晩中泣いているとの通報があった。駆けつけた警官がその部屋のドアを叩いても、泣き声は聞こえるものの、誰もドアを開けようとしない。
警官がドアをこじ開けて入ったところ、部屋の中に、少女の母親ラターシャ・ウォーカー(28)と、親戚の14歳の少年がいた。警官は入ってすぐに、マリファナのようなにおいが漂っているのに気づいた。その後、少年はウォーカーから何度かマリファナを与えられたと話した。幼女は病院で検査を受けたところ、体内からコカインが検出された。
アイオワ州デモインでは3月10日、中学校の教師が、生徒5人が、いつもと違う様子を見せているのに気づいた。動きは鈍く、何か眠ったような状態だった。看護婦が様子をみた後、警察に通報
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。