2007年03月14日21時08分掲載
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オーストラリア外相の投降要求を拒否 東ティモール反乱軍リーダー
【クアラルンプール14日=和田等】昨年4月〜5月に東ティモールで発生した騒乱の際に反乱軍のリーダーとして逃亡生活を続けているアルフレド・レイナド少佐(元憲兵隊長)に対してオーストラリアのダウナー外相は14日、あらためて投降するよう呼びかけた。しかし、レイナド少佐は投降要求を拒否した。
現在、東ティモールに駐留するオーストラリア軍は精鋭部隊である特殊空挺部隊(SAS)を投入し、ジャングルを転々として身を隠しているレイナド少佐の身柄を確保しようと躍起になっている。3月はじめには空挺部隊と同少佐の部隊が鉢合わせし銃撃戦となり、同少佐部隊に5人の死者が出るにいたった。しかし、レイナド少佐は逃走に成功した。
ジャングルでオーストラリアの公共放送ABCのテレビ・インタビューに応じたレイナド少佐は、「投降する意志はない。他人を傷つけたくはないが、私たちには自己防衛の権利がある」と語っている。
このテレビ・インタビューを見たダウナー外相は「レイナド少佐は疲れ切っているように見えた。ジャングルの中で毎日追われる容疑者のような生活を送るより投降した方がよっぽどいいと思うのだが」との感想を述べている。
レイナド少佐は、昨年7月にいったん投降したが、留置場で殺されそうになったと主張し、同年8月に部下50人強を引き連れて脱走、いまなおジャングル内に身を隠している。
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