2007年03月19日11時50分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200703191150231
イランの元国防副大臣は米国のスパイ
イランの元国防副大臣のアリー・リダー・アスガリ将軍が2月7日にトルコで行方不明になった。将軍はレバノン駐留イラン革命防衛隊の責任者を1980年代から1990年代初頭まで務め、レバノンのシーア派過激組織ヒズボラの創設にも深く関与した。18日付のトルコ紙ジュムフリーエトは同将軍は米国のスパイで、イラン政府から処刑されそうになったので米国が救出したと報じた。(齊藤力二朗)
アスガリ将軍は、8年前から米中央情報局(CIA)のスパイとして活動していた。イラン当局はこの事実を約1年半前より把握し、彼を厳重な監視下に置いていた。
トルコ情報機関の見解によれば、将軍はレバノンのヒズボラに関して、その装備、組織に関する多くの情報に加え、イランの核開発計画に関する重要な情報を握っていた。そのため米諜報機関にとって重要な人物であった。
イラン政府が将軍を処刑する寸前だと知った米諜報機関は、同氏救出に動き、安全な場所に移そうとした。だが将軍はトルコに直接入国出来なかったので、ダマスカス経由でイスタンブールに向かい、そこに2日間滞在した後、行方をくらました。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。