2007年04月04日09時18分掲載
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在イエメン仏企業従業員の抗議デモで死傷者 フランス人技術者のコーラン蹂躙が発端
欧米人によるイスラムやその聖典コーランに対する冒涜行為が収まらない中、アラビア半島南端のイエメンで、フランスの天然ガス企業に働く同僚イエメン人との喧嘩の際、フランス人技術者がイスラムの聖典であるコーランを地面投げ付けたことを発端に抗議デモ端が発生。地元警察との大規模な衝突事件に発展し、死傷者や逮捕者が出た。ミドル・イースト・オンラインがこのほど報じた。(斉藤力二朗)
25日にイエメン南部で発生したフランス人技師によるコーラン蹂躙行為に対する天然ガス会社の労働者のデモで、デモ隊と警察の衝突で死者が出たとが公表した。
治安当局幹部は「出動した軍隊と警官隊との衝突で労働者1人が死亡、逮捕者も出た。フランス人技師とイエメン人同僚との間で起きた喧嘩の後、フランス人技師がコーランを侮辱するように地面に投げつけたことが同僚イエメン人技師の怒りを買った。その結果起きた抗議デモの収拾に警察が介入した」と語った。
騒動の起きたのはイエメン南部のビルハーフ港にあるフランスのトタール社行なっている天然ガスのプラント建設プラント。
治安当局によれば、数百人の労働者が抗議行動に参加し、イエメン南東部で建設が進められている天然ガス輸出港の施設を破壊し、自動車やヘリコプターに放火したという。
また、目撃者らの話によると、同プロジェクトのフランス人技師のコーラン蹂躙行為に対する抗議には約400名の労働者が参加した。
トタール社はビルハーフの液化天然ガス(LNG)輸出プロジェクトを主導している。
イエメンの天然ガスプロジェクトは2008年末から2本のラインが稼動を開始し、年間6700万トンの液化天然ガスを生産する予定。
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