2007年04月14日22時31分掲載  無料記事
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タレントの宅八郎氏が東京・渋谷区長選に出馬表明

  おたく評論家でタレントの宅八郎氏(44歳)が、4月15日告示、22日投票の渋谷区長選挙に立候補する。14日に選挙用に開設されたホームページで発表、税金のムダづかいを追及している市民団体「オンブズマン渋谷行革110番」公認で出馬する。出馬の動機を同氏に聞いた。(及川健二) 
 
 宅氏は大型開発優先、くらしと福祉軽視の区政をこれ以上許すことはできないと強調、次のように述べた。 
 「現職の桑原敏武・区長はわずか4年で40億円の税金を投入して巨大なハコモノの建設を2つ強行しました。さらに、宇田川町・旧大和田小学校の跡地に120億円の税金を投入して高層施設を建設しようとしてします。きわめつけに、渋谷駅周辺の再開発と、代々木公園&神宮外苑の再開発にそれぞれ1兆円=計2兆円を投入するという途方もない計画が現在進行中です。税金の使い方が大型開発優先で、くらし・福祉に対する予算は削られています。しかし、立候補を表明している人たちの話を聞いても、大手ゼネコン中心の政治をやめるという人が一人もいない。渋谷の現状をこのままほっとく訳にはいかないと、いてもたってもいられなくなり、出馬を決意しました。」 
 
 告示日前日という駆け込み出馬の上に、政党・組合・企業など組織からの支援は一切受けない「ウルトラ無党派」「完全ボランティア選挙」で選挙に臨むという。「苦戦が予想されるのでは?」という質問に、「そのまんま東さんは泡沫候補扱いされていたのに、宮崎県知事に当選しました。渋谷でも同じ現象を起こします。勝算は十分にあります」と宅氏は意気軒昂に語る。 
 
 渋谷区長選挙には宅氏の他に、現職の桑原敏武・区長や、保守系無所属の矢部一・元都議、渋谷区役所の清掃リサイクル部長だった酒井正市氏が出馬を表明している。自民党・公明党が現職の桑原氏を推す。自民党所属で区議を6年、都議を19年務めた矢部氏と地盤が重なり、保守分裂選挙となっている。元区職員の酒井氏は民主党と共産党の区議団が推す。 
 
 そのまんま東ショックが渋谷区でもはたして起こるのか。宅氏の出馬で、全国から注目される選挙区になりそうだ。 


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