2007年04月17日10時28分掲載  無料記事
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マレーシア首都圏の通勤用列車、KTMコミューター、4月21日から路線を延長

 【クアラルンプール17日=和田等】6年以上も工事が実施されてきたマレー鉄道(KTM)のセランゴール州ラワン〜ペラ州イポー間路線の電化・複線化プロジェクトが昨年末に完工したのに伴い、首都圏の通勤・通学用列車として運行されているKTMコミューターが北に伸張する。4月21日にセレンダ、バタン・カリ、ラサの3つの駅を開業し、ラワン〜ラサ間を片道20分で結ぶことになった。 
 
 それに先がけKTMは16日、地元メディアに対してラワン〜ラサ間の列車試乗に招待、開業に向けて最後の準備に余念のないラサ駅を公開した。同駅には最新鋭のオムロン製自動改札機が導入されている。KTMのスタッフがチケットを検札口に入れた後に自動的にポンと飛び出す様を実演し、地元メディア陣に大受けとなった。またラワン〜ラサ路線間にはオーストリア製の列車が投入される。 
 
 ラサ方面に向かうにはいったんラワンで列車を乗り換えねばならない。直行便も検討するとしている。 
 
 KTMでは21日から5月2日までPR活動の一環としてラワン〜ラサ間の列車を無料で開放する。5月3日以降のラワン〜ラサ間の料金は2.7リンギ(約95円)。 
 
 なお、KTMコミューター部は8月までに国民車メーカー、プロトンの製造拠点がある「プロトン・シティー」こと、タンジュン・マリムまで路線を延長する予定。 
 
 KTMコミューター部は、通勤・通学者の足としてラワン〜ネグリ・スンビラン州セレンバン間とセランゴール州ポート・クラン〜クアラルンプールのセントゥル間の路線での列車運行を1995年に開始、軌道交通の少なかった首都圏の先がけとなった。 


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