2007年04月19日16時12分掲載
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長崎市長殺害事件でイタリアのNGOが哀悼の意
イタリアのNGOと市民からなる団体「リリプットのネットワーク」の反戦・非暴力チームは19日、伊藤一長・長崎市長が銃撃され、死亡した事件を受けて、哀悼の意を表する声明を発表した。(齋藤ゆかり)
イタリア・ピサの資料センター「雪の下の種」によると、声明では、故伊藤市長が長年、平和・反核運動に取り組み、近年の米国などの軍拡を批判、牽制し、世界の軍縮のために果たした功績を重視している。さらに、昨年8月9日の長崎原爆投下の式典で、約5000人の被爆者や政府関係者、海外の外交官を前に市長が読み上げたメッセージを引用している。
「リリプットのネットワーク」は2000年にイタリアで創設されたNGOや市民の連携団体。政党や労働組合から独立した立場で政策提言や市民運動の組織を行う。反戦・平和・非暴力のほか、南北格差問題とフェアートレード、環境問題などのテーマごとのチームに分かれて活動している。
これらのテーマに関わるほとんどのNGOを内包しているうえ、地域レベルの草の根運動を基盤とするため、実際の参加者数は把握できていない。2001年夏のジェノヴァ・サミットにおける市民の平和的抗議運動や、2001年、2003年の反戦運動など、 イタリアにおける市民運動の広がりに大きく貢献した。
ネットワークがこの種の声明を出すのは異例。
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