2007年05月06日01時26分掲載  無料記事
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極右のルペン党首は棄権呼びかけ サルコジ氏にはマイナス?

 5月6日にフランス大統領選挙の決選投票が行なわれる。第1回投票で383万5029票(10.44%)を獲得して4位だった極右政党「国民戦線」のジャンマリー・ルペン党首(78)は、自分の支持者に対し、6日の投票を棄権するよう、呼びかけている。(及川健二) 
 
 各種世論調査によれば、第1回投票でルペン氏に投じた有権者の7割以上が右派のニコラ・サルコジ氏に投票すると回答している。しかし、極右層が棄権すれば、サルコジ氏の票は減り、セゴレーヌ・ロワイヤル氏を利する可能性がある。 
 
 決選投票を前に行なわれたサルコジ氏とロワイヤル氏の公開討論に対する感想を記者団に求められたルペン党首は、「大統領になろうとする人による討論とは到底いえない」と論争が低次元だったと批判した。 
 
 「私を支持する有権者は棄権すべきだと改めて痛感した」と付言した。「国民戦線」は党を挙げて「棄権キャンペーン」を展開しており、サルコジ氏の得票に影響を与えそうだ。 
 
 「国民戦線」は毎年5月1日、メーデーにあわせて、パリのオペラ座の前で「ジャンヌ・ダルク祭」を開催している。この祭典は同党にとって最重要な催しで、フランス全土から支持者が集結する。1万5000人(主催者・発表)の支持者を前にして、壇上に上がったルペン氏は、「我々の行動が効果的で歴史に刻まれるものになるため、次のように訴える」 
 
 そのうえで「5月6日の決選投票に行くのをやめよう。『大量棄権』を目指そう」と述べ、支持者に棄権を呼びかけている。 
 
 ルペン氏の娘で「国民戦線」副党首のマリーヌ・ルペン氏は取材に対し、「ルペンに投票した人のうちの半分は間違いなく棄権する」と述べた。 


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