2007年05月06日01時43分掲載  無料記事
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中道のバイルー氏が新党結成へ

 2007年フランス大統領選挙の第1回投票で682万0914票(18.57%)を獲得し3位に就け、善戦した「フランス民主連合」(UDF)のフランソワ・バイルー党首が5月4日に同党大会で、中道派の勢力を結集して新党を結成すると発表した。党名は「民主運動」(MD)に決定した。バイルー氏の今回の得票は前回大統領選挙(2002年)の194万9170票(6.84%)の約3倍以上にあたり、バイルー氏の人気は急上昇し、いまや「時の人」になっている。(及川健二) 
 
 定数が577人の下院議会で、連立政権の連合政党「国民運動連合」(UMP)が360議席、野党第一党の「社会党」が150議席を占めているのに対し、「フランス民主連合」は29議席という小政党に過ぎない。 
 
 下院選挙は今年の6月に実施される予定で、新党結成によりイメージを刷新し、バイルー人気に乗ずることで、「民主運動」が下院で大幅に議席を伸ばすことをバイルー氏は狙う。 
 
 党大会で、「21世紀の政治運動によって、フランス政治は一新される必要がある」「数万人のフランス人が私たちの運動に参加している。彼らと共に新しい波を起こそう」とバイルー氏は訴え、支持者を盛り上げた。 
 
 右派の「国民運動連合」と左派の「社会党」の間で、埋没してきた中道派が「第3勢力」として躍進できるのか、注目される。 


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