2007年05月07日15時49分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
第46回:集団的自衛権いつのまに地球的自衛権
安倍政権は改憲への歩みを加速させるだけでなく、現憲法をなし崩し化させようとしている。たとえば集団的自衛権の行使を認めさせようとしている。
日米同盟という絆をいっそう強めるためには、こちらが守ってもらうだけではなく、あちらが攻められたときには助けなくてはいけない。日米同盟は単なる仲良し連合ではない。血の犠牲をいとわない軍事同盟でもある。憲法9条で戦争放棄をしているとはいえ、自衛権まで否定されているわけではない。強い同盟関係にある米国を守るということは、日本を守ることでもあるというわけだ。拡大解釈の極みと言えよう。
というわけで日本は、世界規模で「テロとの戦い」を進める米国に協力、つまりいっしょに戦うことになる。さらに急速な軍拡を強める中国、核ミサイルを開発しかねない北朝鮮との戦いだってあり得る。日本の集団的自衛権が、地球を襲う魔手から守ろうとする「正義の戦い」をする米国との地球的自衛権になりかねないのである。(橋本勝)
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